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福田邦夫さんの「奇妙な色名事典」[amazon]おもしろかったす。読んでると自分がとっても無粋でとほほーだがな!たとえば「かめのぞき」。「亀が覗く~?深みどり?」と思ったけど、「瓶覗き」で「うすーい藍」。つまり藍の染料のはいった藍瓶の上澄みに布を「覗かせる」ていどにくぐらせた淡い藍、ということだった!江戸っ子の駄洒落ゆえんの色名が多いんである。あとやっぱり藍染めが生活にはいりこんでいたんだなあ。というか藍染め関連の語彙にぜんぜんピンとこないじぶんがちょとカナシイ。ラフディガオ・ハーンの来日直後の文章に「青い屋根をのせた小さな家並、青いのれんを下げた小さな店家、青い着物を着て、しじゅうにこにこしている小さな人たち。」とあるそうです(「はなだ色」の項)。日本は青の国だったんだね。事典というタイトルですがすっと読めるエッセイです。 + 左は1905年のアメリカのエンサイクロペディアから「ソーラー・スペクトラム」。色がならんでいるのをみるのは気持ちイイ。
by calico3
| 2004-07-31 12:32
| 本・映画・展覧会
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